1-a. 原稿のファイル形式あるいは印刷原稿の鮮明度、内容の専門性、原文の文字数/ワード数の確認
ソース・ファイルの形式は原則として、テキストファイル(.txt)、リッチテキストファイル(.rtf)、MS Wordファイル(.doc/.docx)とさせていただきます。
印刷原稿の場合、その鮮明度をチェックしてスキャナーを使ってテキストを読み込みます。原稿が不鮮明のために翻訳原稿ファイルの作成ができない場合は、テキスト化(文字データ入力)が必要となります。その際は別途料金をご提示します。
お客様からお預かりした原稿データファイル(英文・和文)はウイルスチェック・ツールを使ってウイルスのチェックを行った後、作業を開始いたします。
ワードカウントは、MS Wordの「文字カウント」機能を使用します。
1-b. 翻訳支援ツール、グラフィックツール、DTPツールなどの選定
イー・トランスではお客様のニーズに合わせて、次の作業ツールを取り揃えています。
● 翻訳支援ツール: PC-Transer V10 Professional
● グラフィックツール: Adobe Illustrator 10.0J, Adobe InDesign 2.0J, Adobe PhotoShop 7.0J
● 電子文書コミュニケーションツール: Adobe Acrobat 6.0J Professional
● DTPツール: Adobe FrameMaker 6.0J, Adobe PageMaker 7.0J
● Microsoft Office 2013: Word 2013, Excel 2013, PowerPoint 2013, Access 2013
1-c. 所要納期、作業料金のお見積り
翻訳見積依頼フォームならびに翻訳原稿の内容を基に所要納期、翻訳料金のお見積書を作成しご提示します。
お客様からお預かりしたものが印刷原稿の場合、その鮮明度をチェックし問題がなければ、翻訳原稿ファイルを作成します。
<お客様へ> 納期につきましては、お客様のご要望にできる限りお応えできるよう誠心誠意努力いたしますが、原稿の翻訳量、緊急度、難易 度、専門性により、お応えできない場合もあります。あらかじめご了承ください。 また、翻訳の緊急度、難易度、専門性により追加料金をいただく場合があります。その際は別途お見積りいたします。 なお、翻訳原稿が個人もしくは特定企業・団体・組織に対する誹謗中傷、非難、攻撃を意味する内容のものについては、 お引き受けできない場合があります。 |
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1-d. ご注文確認書の送付(法人のお客様の場合)
イー・トランスよりお見積り提示後、正式にご注文のご連絡をお受けしましたら、後日お客様へ「ご注文確認書」を送付いたします。その内容に相違なければ、次のようにご返信していただきますようお願いいたします。
郵送・ファクスの場合:
イー・トランスからの「ご注文確認書」に対し、ご署名・ご捺印をしてご返送ください。
電子メールの場合:
イー・トランスからの「ご注文確認メール」に対し、ご了承の旨のご返信をお願いいたします。
▶2. 作業準備
2-a. 翻訳ファイルの準備・作成
ご注文確認書に従って、翻訳作業のための準備をいたします。
2-b. 用語集、翻訳ルール(表現規定)の作成
用語集(対訳表)を作成することは、翻訳する上でその商品特性に合った適切な訳語がつけられるだけでなく、用語の統一性ならびに全体の品質の安定に寄与します。また、リライト作業の手間を省くことにもなり、さらには納期の短縮にもつながります。特に専門性の高いジャンルの場合、事前に用語集のご提供をお願いいたします。
なお、イー・トランスで用語集の作成をご希望される場合、別途料金をご連絡いたします。
翻訳ルールはお客様のご要望に合わせて、事前に次の項目についてご確認させていただきます。
● 想定読者:一般、業界関係者、技術者、研究者など
● 訳文の使用目的:マニュアル、カタログなどの印刷物用、ウェブサイト用、社内資料用など
● 訳出レベル:原文に忠実かつ正確な翻訳、読みやすい意訳、大意がわかる程度の翻訳
● 文体・訳調:です/ます調、である調
● 表記スタイル:送り仮名(例:お問合せ、お問い合わせ)やカタカナ連語(例:コンピューターウイルス、コンピュータ・ウイルス)など
● 英数字記号類の処理(半角あるいは全角)
● 書式、フォントの種類ならびに文字サイズ
▶3. 翻訳
a. 業務用翻訳支援ツールの活用
経験豊富な実務翻訳者が責任を持って翻訳いたします。和文英訳では、ネイティブ・スピーカー(翻訳対象の言語を母国語として話す人)による翻訳、校正、リライトを行いますので、安心してお任せください。
また、業務用翻訳支援ツールの導入は用語集、翻訳ルールに則った訳文の均一化、大量の翻訳のスピードアップ、効率化に大きく寄与します。さらに業界標準の翻訳メモリ機能を使用することにより、過去の翻訳をデータベースに蓄積して、翻訳メモリとして再利用することで翻訳作業の効率アップを強力にサポートします。従来の機械翻訳にはない柔軟な翻訳表現が可能なほか、定型文書や改訂版などの翻訳に威力を発揮します。
▶4. 校正・校閲
a. 日本や英語圏の概念や慣習、想定読者、商品特性に合わせた表現へのリライト
訳抜け、誤字、脱字、ケアレスミスの校正はもちろん、用語集や翻訳ルールに則った訳文になっているかを総合的にチェックし校閲いたします。
ソフトウェア本体の場合、文字化け、文字の配置、用語の統一性などのチェックを行います。
和文英訳の場合、ネイティブ・スピーカーによる翻訳、またはリライトを行いますので、英語圏の人々にお客様の文意を正確に伝えることができます。
特に専門性の高いジャンルについては、その分野に精通した専門家によるチェックを行い、訳文の制度・品質を最高クラスまで磨き上げます。
「リライト」とは、後編集が終わった訳文を日本の概念や慣習、想定読者、商品特性などに合った文体や表現に置き換えて、それぞれの想定読者が読んでも、自然でわかりやすい文章にすることです。言葉は媒体、想定読者、商品特性、さらには取り扱う環境や分野などによって変化するものです。
例えば、「ロー・データ」という言葉の場合、ここでいう「ロー」とは、英語の"Raw"を指しています。"Raw"は日本語で「生の」という意味で、生肉とか生魚というときに使う「生」です。ですから、ロー・データとは、何も処理をしていない「生のデータ」という意味になります。一般にコンピュータ用語として使う場合、文字通り「手を加えていないデータ」、「元のままのデータ」と解釈するのですが、私たち多くの日本人にとって、はじめてこの「ロー」という言葉を聞くと、「低い"Low"」を連想してしまいます。訳語をつける際に、「ロー・データ」という紛らわしいカタカナ表記を避けて、「"Raw"データ」とか「加工前のデータ」とする方が、読み手にはわかりやすいでしょう。想定読者がコンピュータを扱う専門家であれば、そのままでも理解できるでしょう。つまり、この場合、訳し方は想定読者によって変えなければならないということになります。
また、英語の"joint"は機械工学あるいは義肢・装具の分野では「継手」、「ジョイント」と訳し、医学の分野では「関節」と訳します。分野によっては、同じ単語でも訳し方は違うのです。つまり、この場合、訳し方は分野によって変えなければならないということになります。
このように翻訳は想定読者、商品特性、取り扱う環境や分野などに合った的確なリライトが必要不可欠なのです。
b. ウイルスチェック
ウイルスチェックツールによるウイルスのチェックを行ってから納品いたしますので、安心して商品をお受け取りできます。
▶5. 納品
a. 納品方法
作業完了後は、所定の納期までに次の中からご希望の方法で訳文を納品いたします。
● 電子メールの添付ファイル(テキスト、リッチテキスト、MS Word、PDF形式のいずれか)でご指定のメールアドレスへ送付
● 翻訳物を記録したCD-Rメディアを郵送 ※出力紙は添付いたしません。
● 出力紙(印刷物)を郵送
▶6. DTP編集(オプション)
a. イラスト、写真、図、グラフ、表、目次などの編集
翻訳に続いて、イラスト、写真、図、表などを加えたり、目次を生成するなどのDTP編集をご希望される場合、お客様のご要望に合わせて、主に次の項目についてご確認させていただきます。
● 作業ツールの選定
● レイアウトは翻訳原稿を基準とする、あるいは独自の基準に合わせるかどうか
● 図表処理については、イラスト、写真、図、グラフ、表、フローチャートは貼り込み処理のみに限定
● 図表中のフォントの種類や文字サイズ
● 図表のサイズ、写真の解像度
● 英数字記号類の半角・全角処理